2022年度研修旅行「於大の方様420回忌記念法要」終了いたしました

2022年10月15日(土)、傳通院に於きまして本年度研修旅行「於大の方様420回忌記念法要」を行いました。於大の方の実家である水野家の方々にもご参加いただきました。

まず繊月会館にて傳通院の小笠原正和様より家康公と浄土宗、そして傳通院について御講話を賜りました。

その後、本堂にて麻生諦善貫主により法要が営まれました。

通常は本堂向かって右手の厨子に安置されているという於大の方の御位牌が、特別に御本尊の前に。参列者一同でご焼香させて頂き、「南無阿弥陀仏」の名号をお唱えしました。

それから境内の於大の方の墓所へお参りいたしました。
法要の前は曇り空だったのですが、綺麗に晴れて青空の下で手を合わせることが出来ました。

最後に、書院にて神楽坂光石の「於大御膳」のお昼です。
水野様よりご挨拶を頂き、植村会長の発声で献杯いたしました。

御膳に秋がいっぱいです。薩摩芋ご飯はおかわりされる方もいらっしゃいました。

御献立について

於大の方の息子「竹千代」への思いや、三河、尾張藩といった愛知県の食材や春夏秋冬の旬の素材、そして伝統の郷土料理などを形に致しました。

三河国芋川(現愛知県刈谷市)では、芋川うどんという平打ちのうどんがありました。
江戸時代前期には、『東海道名所記』(浅井了意)に三河の芋川のひらうどんについて記述が見られ、もしかしたら、於大も召し上がられたかもしれません。
そんな古くからある芋川うどんですが、明治時代に一度途絶えてしまい、平成十九年に復活を遂げ、今では「きさん」というお店でご提供されております。
また、名古屋名物のきしめんは、この芋川うどんが起源となっているそうです。

法要の前に、当会会員で傳通院の檀家でもある観世流能楽師の清水義也氏より謡「神歌」を奉納いたしました。「神歌」は天下泰平・国土安穏を祈るもので、裃姿は礼服なのだそうです。

清水氏には「神歌」だけでなく、御講話の前には「高砂」、会食の前後には「猩々」をご披露いただきました。

法要後、本堂前にて。

ご参加いただいた方からは、「貴重な体験となりました」「贅沢な会でした」「とても良い会で参加させて頂いてよかった」等、ご好評を頂きました。

ご参加いただいた皆様、傳通院や神楽坂光石の皆様、ありがとうございました。