柳営会とは
徳川将軍家譜代の大名、旗本並びに御家人(大概順「御目見以下」記載の者など徳川幕府から禄をいただいていた者)等の幕臣の子孫が集う会です。
柳営会発足の経緯
日光東照宮例大祭には、毎年德川御宗家が祭主としてご参拝になっておられます。ある時、参列者の中から「旧幕臣の子孫のお供がいないのは寂しい」という声があり、昭和55(1980)年5月16日、日光東照宮研修会館に有志が集い、会結成を話し合いました。そして例大祭当日の17日早朝、輪王寺本坊玄関前で有志が初めて御宗家ご夫妻にご挨拶申し上げ、前夜決定した会の名称「柳営会」のご承認をいただき、会が発足いたしました。
柳営とは、名将軍の陣営を呼称する中国の故事に由来し、江戸時代には「幕府及び将軍」を意味する固有名詞として知られていたことから、当会に相応しい名称として採用されたものです。
会の活動方針
江戸幕府で活躍した先祖の業績を誇りに思う子孫が、德川御宗家を中心に結集し、正しい目で江戸時代を見直し、先祖を偲び、その精神を引き継ぎたいという目的で集まった、要するに精神的繋がりを大切にする素朴な会であるので、会員は旧幕時における家格には関係なく平等の立場に置かれています。当会では次のような事項につき、話し合いにより運営がなされています。
- 徳川将軍家および各家の先祖の顕彰とその業績の研究
- 江戸時代の正しい認識と系譜・資料・記録などの収集保存
- 德川御宗家を中心とした会員相互の親睦および研修旅行
- 会の記録と広報(月報「柳営会たより」、会誌「柳営」の発行)
- その他、会設立の精神に沿う活動
年間行事および具体的活動
- 東照宮へ德川御宗家のお供
- 懇親会
- 研修旅行
- 茶話会
- 柳営茶会
- 会誌「柳営」の発行